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5、プロフェッサー・ロングヘアーのギャラっていくら?
 
 今回のテーマは「マネー」です。
 「ギャランティ」です。
 「金」です、「金」。
  フェスくんってライブ演ったらギャラどのくらい貰ってたんだろ?
 とっても下世話な話だけれど、実はみんなも気になるはず。
  こちら、いつのまにかできていたフェスくんのオフォシャルサイト
 Professor Loghair.comです。
  
  これがもう、なかなかに読み応え・見応えがある内容で見始めたら止まらなくなっちゃうほどの面白さなんだけど、
あれだけ盛り沢山だとどこを読めばいいか迷っちゃって、メンドクサイからぱーーっっっと目を通しただっけてな勿体ない
ことしてる人もいるのではないでしょうか。
  なので、fess!fess!fest!がそのほんの一部、それも大変下世話な部分を厳選いたしまして、皆様にお届けいたします!
  さてさて、まずはトップページに行ってみましょう。はい、ここ。
  左側のメニューのところにArchivesっていうのがあるから、ここをクリックしてみよう。探せない人は、、はいここ。
  さて、このArchivesだけど、フェスくんの雑誌記事やインタビューなんかもいっぱい掲載されてて、面白い画像もいっぱい。
 でね、Contractsっていうとこ見てほしいんだけど、ここにはフェスくんのライブ契約書画像が載ってるの!
 へっへっへ。これでフェスくんの金銭面が丸裸。
 では行ってみましょう!
 今回のレポートは『フェスくんって、ギャラどのくらい貰ってんの?』です!!
 
  さてと、まずは1枚目の契約書です、どーぞ。
 
 
  
ちっちゃ過ぎて読めないよね。
 ←この画像をクリックしたら、Professor Longhair.comのArchivesで大っきな元画像が見られます。
 別ウィンドウで開くよ!
 老眼が進んできたあなたもクリック!
  では、内容をちょっと見ていきましょう。
 なお、あたくし英語にあまり強くないので大まかに適当に訳しますんで、お詳しい方は是非是非、まちがってるとこ等のご指摘お願いしますね!
  えと、「musicians' mutual protective union」ミュージシャンの相互保護組合みたいなとこが出してる契約書みたいです。
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 「プロフェッサーロングヘアー's ロッキンリズムバンド」?
 バ、バンド名がダサっ!!
  「Tulane University」、チューレーン大学でのライブみたい。
 1977年2月18日(金)午後3時30分〜5時30分。随分健康的なお時間での演奏ですね。
  えっと、「$200(two hundred)、price includes transportation,etc」だから、ギャラは交通費他、込み込みで200ドル。
 これって、今で言うといくらくらいなんだろ?
  調べてみました!!
 1977年2月18日の為替レートをOANDAのHIstorical Exchage Ratesで検索してみたところ、1ドルは282.970円でした。
 http://www.oanda.com/convert/fxhistory?lang=en
  てことは、200ドルだと56,594円。
 今の物価でどのくらい?
  で、調べてみました!
 日本銀行「教えて!にちぎん」に寄りますと、企業物価指数と消費者物価指数を見比べて価格上昇率が調べられるとか。
 http://www.boj.or.jp/oshiete/history/11100021.htm
  ま、あくまで目安ですが、これによりますと
 1977年の企業物価指数は670.8、消費者物価指数は1170.5。
 対して、あ、今年のはついてないけどメンドクサイから2008年のやつでいっか。
 2008年の企業物価指数は737.5、消費者物価指数は1806.6。
 なので、企業物価指数での比較だと737.5÷670.8=1.099...。消費者物価指数での比較だと1806.6÷1170.5=1.543...。
 ま、テキトーに間を取って1.3倍くらいかな?
 というわけで、フェスくんのギャラは今でいうと73572円。
 ふーん、2時間ワンステージで7万3千円ねぇ〜再発見後だから、もうちょっといただいてるかと思ったけどねぇ。
 まぁ、学祭の営業だったらこんなもんなのかなぁ。
 (「日本の物価で比べてどうする、アメリカの物価指数でやれよ」てなメンドくさいツッコミは無視するのだ)
 
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はいはい、じゃ、続けて次の契約書いってみましょ。
  うーん、これは手書きじゃなくてタイプだから、読みやすくていいわぁ。
  ライブ4日間の契約みたいですね。
 細かく見て行きましょ。
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 上の赤丸つけてるとこ、「4 musicians(including leader)」って書いてあるから、このライブはフェスくん含んで4人のバンドなんですね。
 あ、忘れてた。
 さっきのチューレーン大のバンドって何人なんだろ?
 うわっ、3人になってる!3人で7万3千円かぁ〜やっぱ安い!安いよ〜〜もっとあげてよ〜
  さてと、バンド名は「プロフェッサーロングヘアー&バンド」。
 「Jed's  8301 Oak Street New Oreleans,LA.」ニューオリンズのJed'sっていうお店かな。
 1977年2月18日、19日、20日、21日の4days(金、土、日、月)で、各日4時間。
 4時間かぁ、長いなぁ。
 あ、ちょっと待った。
 小さい字で「four hour engagement,30 minutes intermission」って書いてある(波線のとこ)。
 4時間の場合は、間に30分休憩がある2ステージってわけね。
  で、ギャラは、、、と。
 「$2500.($300 deposit payable by Feb.17th)」2500ドル(300ドルを2/17までに前払い)。
 えーっと、2500ドルは77年のレートで707,425円。物価1.3倍として、今の値段で919,652円。
 おっ!結構もらってる!
 やっぱり大学での演奏と違って、お店での仕事はまぁまぁもらってますね。
 「in cash upon completion of engagements」ってのは、ギャラは現金で後払いってことかな。
 あ!チューレーン大が2/18だったから、Jed'sの初日とカブってるんだ!
 昼間に大学で演奏して、夜はライブハウス。フェスくん、この時期は結構忙しく働いてたんだね。
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さぁて、そのバンド、どんなメンバーで演ってるのかというと、この契約書の裏の画像が(←)こちら。
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えと、1行目が「Byrd, Henry R」ヘンリー・ローランド・バード、フェスくんです。「Leader」リーダーね。
 で、2行目が「Eaglin,Snooks」わお!!スヌークスだ!!
 3行目は「Harvey,Will」かな。ウィル・ハーヴェイって、この時期フェスくんのライブではギターでクレジットされてることが多いんだけど、スヌークスもいるし、この日は素直にベースでしょうね。
 で、最後は、、、「Hill,Jessie」、、、、、あーーーーーージェシー・ヒルだ!!!!
『Ooh Poo Pah Doo』で有名なジェシーヒルがドラマーだったってことは聞いたことがあるけれど、ほんとにフェスくんと一緒に演ってたんですね。
 http://en.wikipedia.org/wiki/Jessie_Hill
  
こんなメンバーです(Willの写真がなくてごめんなさい)。観たいなぁ、このライブ。
      
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  ジェシーヒルのとこだけ、家の住所や社会保障番号がかいてあるね。
  (5)の「Scale Wages」って、、、もしかしてこれ、ギャラの割合?
 フェスくんがリーダーで、スヌークスが$75、ウィルとジェシーが$50づつ。
 ん?ん?ちょっと待って。全部で$2500も貰えるのに、メンバーにはこんなに少ないわけ?
 フェスくんがひとりで$2000以上持ってくことになっちゃう。
 ドえらい搾取だ!フェスくん、あなたってそんな金の亡者だったの?!!
  そんな訳ないよね〜
 もしかしたら前払いの$300からスヌークスには$75、ウィルとジェシーは$50づつ、フェスくんは残りの
$125とかってことかなぁ?これなら、まぁ、ねぇ。
 でも、前払分の割合ってこんなとこに書くもの?んーー、よく分からない。
  でも、まぁともかく、スヌークスのギャラはジェシーヒルやウィルハーヴェイの1.5倍だってことは間違いないようです!
  ちなみに、このJed'sってハコが今でもあるのかgoogleマップで調べてみました。
  大きな地図で見る
  8301 Oak Street New Orleans,LA
 メイプルリーフバーの近くみたいです。
 ストリートビューで見たら、ちょうどその住所のところ(オークst.とダンテst.の交わったとこ)に水色の建物があったんだけど、これかなぁ?
 今では違うお店になってるかもしれないけど、だいたいこの辺りのようです。
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さーー、続けてどんどんいってみましょ。
  次の契約書はと、、、フェスくんの本拠地tip'sでのライブみたいです。
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えーと、77年の1/29土曜日のライブで、場所はTipitina's。
 2時間のステージでギャラは$400。支払いはライブ後、現金で。
 チューレーン大学の時の倍ですね。
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どんなメンバーでやってんのかなぁ?
  てことで、(←)こちらがその契約書の裏でございます。
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うわあ、なんか大雑把。
 上から、Prof.Longhair、Snooks、Jessie、Will。
 なんだ、Jed'sの時と同じメンバーなのね。
  さてさて、Tipitina'sのHPには、ティピティーナ'sの歴史について書いてあるところがあります。
 http://www.tipitinas.com/info/history.asp
  中盤のこの部分ね。
  「Tipitina's began as a neighborhood juke joint, established in 1977, by a group of young music fans (The Fabulous Fo'teen) to provide a place for Professor Longhair to perform in his final years. 」
  ティピティーナ'sは、1977年に始まったって書いてあります。
  若い音楽ファンたちが、晩年のフェスくんに演奏する場を提供するために始めたんだって。
 このライブは1977年の1月だから、開店後まもなくのライブだったに違いないね。
 楽しそうに演奏するフェスくんの姿が目に浮かびます。
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はいはい、次の契約書いってみましょ。
  同じような契約書でそろそろ飽きてきたなんて言っちゃダメです。
  おっと、これはジャスフェス会場でもあるフェアグラウンド競馬場でのイベントですね。
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77年4月17日(日)、ルイジアナ・ヘリティッジ・フェアっていうイベントで、会場はフェアグランド競馬場(赤線部分)。
 4月だけど、これってジャズフェスとは別もの?
 フェスくんのジャズフェスの音源といえば
これが有名だけど、これが76年だからその翌年のイベントなんですね。
  1セット1時間半で、$900なり。
 おっ、結構もらってるね〜
 と思ったら、バンドメンバー全員で7人だって(赤丸付いてるとこね)!
 どんなメンバーなのかなぁ?って思ったら、これは裏の画像が付いてなかった、がっくし。
  ちょっと、契約書の下の方、署名欄みてもらいましょう、こちら(↓)。
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右側がHenry R. Byrd、フェスくんで、左側のサインがジャズフェスの仕掛人クイント・ディヴィスです。
 71年のジャズフェスでフェスくんを音楽復帰させ、アルバム『Houseparty New Orleans Style』、
後に『Mardi Gras in Baton Rouge』に収録される71〜72年のセッションをプロデュースした、あの人。
 フェスファンは皆、彼には足を向けては寝られませんわよ!
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で、この契約書と同じ日のものらしい契約書が、別にアップされてました。
 ←これ
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(1)ルイジアナ・ヘリティッジ・フェア
 (3)1977年4月17日(日)
 (4)ギャラ$900
  以上、同じだから、おそらく同じ日の契約書でしょうね。
  (2)「悪天候で延期されたら、1978年5月1日までの別の日に同じ価格でやります」だそうです。
 (5)クイント・ディヴィスのサイン、もう覚えちゃった。あたしでも書けそう。
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次行ってみよー
  あ、今度も書類の書式が違いますね。
 ミズーリ州セントルイスで開催される、ミシシッピー・ヴァレー・フォーク・フェスティバル出演時の契約書のようです。
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えーと、「HENRY BYRD(フェスくん)は1977年9/3〜5のミシシッピー・ヴァレー・フォーク・フェスティバルで、
(1)日曜夜のコンサートと(2)日曜午後のワークショップに出演する」っていう契約書みたいです。
 残念ながら、その下の「crafts demonstratins」は契約に入ってないようだけど、できれば「力づくで演奏して鍵盤が割れたら、こうやってボンドでくっつけます」とか、「頭突きしても壊れないためのアップライトピアノの補強の仕方」とかをデモンストレーションして欲しかったですね!
  さて、その下。
 (3)ライブ後の謝礼として$1500。
 (4)この2日間の宿泊場所と食事も付けちゃうよ。
 地方巡業となると、ギャラも待遇もなかなかでございます!
  で、あたしが個人的に気になったのはその次のとこ。
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「ミシシッピ谷フォークフェスは、フェスティバルのプログラムを、Jefferson Nartional Expansion Memorialとthe Missouri Friends of the Folk Artsのアーカイブとして記録する権利があります」って書いてある。
 こういうフェスティバルって、アーカイヴ残してる可能性が高いと思うのよね。
 その「ジェファーソンなんちゃら」や「ミズーリ友達なんちゃら」に行けば、この時のフェスくんのパフォーマンス(音または映像)がアーカイブとして保存されてるんじゃないかって思います。
  ワークショップって何やったんだろ?なんか教えたりしたのかな?
 「ソロの途中でアカン、弾かれへんって思たら、エエからもう諦めてまえ」とか「ヘイナウベイビーの前奏のとこはな、とにかく思い切って勢いで弾き切るんやで」とか「ソロを弾く時、弾いてない方の片手を上げたらみんなが拍手してくれるかもしれへんで」とか?
 ライブ音源ももちろんだけど、もしワークショップの録音・映像があるなら聴きたい!観たい!
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えーっと、で、これも同じ日のものらしき契約書がアップされてます。
  こちら。
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内容も日程も金額も同じだから、おそらく同じ日のためのものだよね。
 こういうイベントって、イベント側の契約書とミュージシャンのマネージメント側の契約書とかって2枚あるもんなんですかね?
 もう、ぜーんぶ勘で書いてるから、怒られたら困るな。えっと、ウソですよ!
  で、(1)メンバーは2人だけで、なおかつ(2)「ワークショップ1時間、夜のステージ1時間」って書いてます。
 両方合わせて2時間で、食事も宿泊場所も提供してくれて、2人で$1500山分けって、オイシイ!!
 あ、でも(3)のとこに移動の飛行機代はこの$1500に含むって書いてあるね。
 ニューオリンズからセントルイスまでって、飛行機でいくらくらいかかるのかしらねぇ?
 まぁ、あたしメンドくさいから、気になる人は頑張って当時の航空代金を調べてみて下さい!
  
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さてさて、こちらがその裏の画像です。
 ふたりってことは、メンバーはもう想像つくよね。
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Byrd,HenryとRoberts,Alfred。
はい、想像通り、この日のメンバーはフェスくんと相棒のコンガ奏者アルフレッド'ウガンダ'ロバーツさんでした!
  
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はい、次ーー
  これもまたティピティーナ'sでのライブですね。
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えーーっと、これまでと同じパターンだけど、、、77年7/3(日)10時〜2時、場所はナポレオンave.のティピティーナ's。
 ギャラは$500を終演後に現金で。
  1/29の時より$100多いけど、これはバンドメンバーが多いからかな?
 この日は、フェスくん含めて6人です(赤丸のとこ)
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はいはい、ではその裏を見て、今回はどんなメンバーなのかチェックしてみましょう。
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1行目は「Byrd,Henry」、フェスくんです。
 2行目「Harvey,Will」、ウィルハーヴェイ。この日はギターかな?ベースかな?
 3行目、、、これ、なんて書いてるんだろ?「Seoulau,Keihe」?「Sesulau,Kwihe」?いやいや、まず読めないし。誰これ?
 で、この人、餃子さんによると「Scoulan, Keith」さんではないかとのことです。餃子さん、有り難う御座います!
 といっても、それ誰?って感じです!
 4行目は「Hill,Jessie」、ジェシーヒル。この時期、よく一緒に演ってたんですね。
 5行目が「Roberts,Alfred」、アルフレッド・ロバーツ。コンガ奏者のウガンダさんです。
 6行目が「Pauel,Steve」?かと思ったら、餃子さんのお見立てでは「Pavel,Steve」ではないかとのことです。
 誰かご存知の方いらっしゃいますか?
  てなわけで、3行目の人と6行目の人がよく分かんないけど、多分3行目のSから時始まる人がギターorベース
(ウィルハーヴェイが両方演る人だから余計にややこしいんだよね)で、6行目の人は、、、サックスとか?いや、完全な勘です。
 78年あたりなら、スチールドラム入れたりブルースハープ入れたりしてるライブもあったりするから難しいけど、
まぁ普通に考えたらホーンでしょうけどねぇ、6行目のスティーヴさん。
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そろそろ飽きてきました?大丈夫?
 また、おんなじ感じの契約書だけど、これは南アラバマ大学でのライブみたいです。
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フェスくん含んで6人のバンド、プロフェッサーロングヘアー&バンド。
 1977年9月30日(金)、アラバマ州の南アラバマ大学で9時から1時まで。
 よ、4時間?!!大学で?
 こ、これって、もしかして、あたしの勘違いで、「9-1」っていうのは「9時から1時まで」じゃなくて、「9時から1時間」ってことだったりして?
 もしそうなら、この1コ上のティピティーナ'sでのライブも「10時から2時まで」じゃなくて「10時から2時間」だったりして。
 んーー、でも、TIP'Sだったら夜中2時まで演りそうだしねぇ〜、、、、、、、まいっか。気にしない。
 ギャラは終了後に現金で$950。
 交通費とかの詳細については書かれてませんね。
 地方巡業だけど、大学での演奏だから、それほど待遇が良いというわけでもないのかも。
 あ。勝手な想像です、はい。
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  *********ちょっと休憩************
 
 
  
 レポート書いてるこっちがちょっと飽きてきたので、ちょいと休憩。
 バトンルージュでも聴いてリフレッシュしませんか?
 ジガブーとスヌークスのコンビネーションが、疲れた心と身体をスカッとリフレッシュしてくれますよ。
 オススメは12曲目のヘイナウベイビーと、14曲目のドゥーインイットです。どうぞ!!
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  *********休憩しゅうりょう************
 
 
  
 皆様、リフレッシュできましたかしら?
  では、続けて次の契約書。
 今度はニューヨーク大学です!
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 1977年12月2日(金)、ニューヨーク大学の演奏でメンバーは2人。
 (1)8:00-8:45 approx、「だいたい8時から8時45分くらいまで」っていうアバウトさが素敵。
 ギャラは、$1300を終了後に現金で。
 (2)2人分の往復の交通費(航空代金)を含む。
  南アラバマ大学と比べるとたった45分間でメンバーも2人だけなのに、まぁまぁいただいてますね。
 ミシシッピ谷フォークフェスの時より、ワリは良いよね。
 この契約書の裏の画像もあるんだけど、またしても想像通りフェスくんとウガンダさんだから、ここでは割愛ね。
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はい、こちらが最後の契約書になります!
  この書式は初めてですね。
 手書きで書き加えてるとこなんかもあって興味深いです。
 細かく見て行きましょう!
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 えーーっと、1977年12月7日プロフェッサーロングヘアー(ヘンリーバード)さんと(株)リチャード・レイジィズ協会との間に
結ばれた契約です。
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 1、場所はスーパードーム!ポイドラスst.のルイジアナ・スーパードームです。
 2、日程は1978年の2月5日、日曜日。
 スーパードームでのライブといえば、確か『Piano Players』でスーパードームのライブ映像がちょこっとあったよなぁ?って思い出したので、確認してみました。
  ピーターバラカンさんの解説によると、この映像は78年のスーパードームでの演奏だって。
 おっと、こりゃこの時の契約書である可能性高そうだよね〜
 いくらフェスくんでも、スーパードームみたいなとこで年に何回もライブやるとは考えにくいし。
 ここで、バラカンさんの解説文をそのまま引用しますね。
  「78年のスーパードームでのフェスとバンドの演奏。この時のメンバーは不明。ただステージセットのところに
"RCOウッドストック"という文字が出ているから、これはおそらくリヴォン・ヘルムのRCOオールスターズのツアーで演奏していたんじゃ
ないかと思う。とにかくニュー・オリンズのスーパードームは相当に大きい会場だから、フェスがいくらニューオリンズのヒーローとしても、
彼がメインでそこでやったとは思えない。多分リヴォン・ヘルムのバンドのツアーだったと思われる。」
  だそうです!
  3、時間は午後5時から夜中までの間に、最大45分間の1セット。何?この、いい加減な時間設定!!
 4、リハーサルは午後1時から午後5時までの間に。。。ほ、ほとんど「5時までにテキトーにやっといて」って感じ・・・
 ほんとにレヴォンへルムの前座なんだろうか・・・
  5、ギャラは・・・・・$750ってタイプされているのを、手書きで$1200に書き直されてる・・・
 こ、これは・・・・値上げ交渉の結果ですか?
  気になるから、細かいところもチェックしてみよっと。
 その下の小っちゃい字(赤線)のところね。
 (1)「全ての支払いは、小切手、為替、銀行為替手形、または現金で以下のように支払われるものとします。」
  ふむ、なるほど。
 その下だけど、もともと値上げ交渉前の$750から、(a)$375を1/15までに前払いして(b) 残りの$375を終了後に支払うって
ことになってたのを、終了後に$1200一括で支払うことに書き換えられてますね。
  もし、この契約書が『Piano Players』にあった映像のライブだとしたら、パーカスもホーンも加えたバンドで演ってるはずです。
 1セット、45分で$1200・・・まぁ、メンバーが多いことを考えたらこんなもんかしら?
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さて、その下の6、特別規定のとこ。
パフォーマンスをビデオで記録したり録音したり、そのビデオを商業利用する権利もあげちゃうよって書いてます。
  (手書きのとこ)「However・・・」おっ、なんか条件を書き加えてる。
  「However that the my commercial use of Audio Recording will be Limited to one U.S. 〜 network radio 〜 ,Any 〜use of 〜recordings will be 〜」
 んーー、後半読めないんだけど、記録音源の権利に付いて制限を加えた一文かな?
 
  
はい!
 ざーっと見てきたところで、ギャラについてまとめておきましょう。
  
(1)地元ティピティーナ'sでのライブ
 2時間で$400('77.1/29)2時間で$500('77.7/3)、平均時給$225
  (2)ティピティーナ’s以外での地元ライブ
 4時間づつ4日間で$2500(Jed's)、45分で$1200(スーパードーム)、平均時給$220
  (3)ニューオリンズでのフェスティバル
 1時間半で$900(ヘリティッジフェア)、平均時給$600
  (4)地元大学での演奏
 2時間で$200(チューレーン大学)、平均時給$100
  (5)ニューオリンズ以外への遠征ライブ
 2時間で$1500(ミシシッピ谷)、1時間で$950(南アラバマ大学)、45分で$1300(ニューヨーク大学)、平均時給$1000
(交通費、滞在費含む)
  ま、こんなとこでしょうか?
 フェスティバルの出演ってお安いのかと思ったら、むしろワリはいいお仕事なんですね。
  地元ライブの平均時給は$220くらいかぁ。
 上記のおおまかな計算方法だと、時給80,929円なり〜
 それなりにもらってるような気もするけれど、メンバーにも分けなくちゃいけないし、計算方法も物価指数での比較をした後に現在のレートで計算した方がいいような気もするし、そもそも日本とアメリカでライブチケットの値段も違うんだからギャラの感覚も違うと思うし、まぁあくまで目安ですので、細かいことはノークレームでお願いします!
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