Lesson4 (Gumbo)

〜フェスくん、3分クッキング〜

本日のメニューは、美味しいガンボです。
KB:こんにちは、本日はルイジアナ州ニューオリンズの郷土料理・ガンボの作り方をお送りします。フェス先生、 本日もよろしくお願いします。

Fess:ども、フェスくんです。

KB:先生、今日もエプロンがお似合いですね。

Fess:可愛いやろ?この胸んとこのザリガニのアップリケがお気に入りなんや。この前、ウチの嫁はんがメタリーの 手芸用品店でなぁ・・・

KB:あ、あ、あのフェス先生、時間が3分しかありませんので、お料理の方を・・・(あぁ、エプロンに話ふるんじゃ なかった・・・)

Fess:この裾のフリフリ・レースはなぁ・・・

KB:フェ、フェス先生、まず材料の説明を。

Fess:材料?あ、そうや、料理やったな。えー、まず豆腐1丁にニンジン1本・・・

KB:(・・・嫌な予感がする)あ、あの先生、お豆腐使うんですか?

Fess:あたりまえやがな。豆腐がないとできんがな。

KB:あの、最近徐々に先生のボケ傾向がつかめてきたんですが、本日のメニューはガンボで間違いないですよね?

Fess:えっっっ?!!「がんも」ちゃうんかい?!ガンボかい!

それはガンモや。
KB:・・・先生、「がんも」知ってるんですね。

Fess:知らいでかい。おでんはやっぱり「がんも」やね。

KB:あの、先生。最近、フェス先生のボケ・キャラに疑問を持つ意見をいただいておりまして、そろそろ真面目に やらないと、このサイトの存続にかかわる重大な問題に発展しそうですので・・・。

Fess:「がんも」は汁吸うやろ?あれが熱すぎて、ハフハフゆうて食わなあかんし・・・

KB:いや別に、食わなあかんことないですよ。冷ましたらどないです?

Fess:冷めたおでんは、まずいやろぉ。それより、サイトの存続にかかわる重大な問題は、わしのボケ・キャラ違ごて、ねぇちゃんの辛口CD評らしいで。噂では、チャーチーズのチリ・チーズ・フライ並みらしいな。

KB:それ辛すぎますよ。火、吹きますよ。

Fess:ねぇちゃんと話しとったら料理進まんがな。もう3分経つで。

KB:うわぁぁぁぁ!先生、急いでお願いします!

Fess:ほいほい。えー、まず色白のひげ面1体を3枚におろします。

KB:フェ、フェ、フェス先生・・・何をおっしゃってるんですか・・・

色白のひげ面
Fess:今の時期、脂がのって美味しんやで。で、それにクロフォード砂糖で下味を付けてゴードンとバロンを加えて よく混ぜ合わせる。これはこっちに置いといて、ダベンポート牛をミンチにしてチャールズで型をとったものにキングを 振り掛けて火にかける。で、寝かせておいた色白ひげ面を加えて沸騰したらアーチボルドとウェインを加えて良く煮込む。 柔らかくなったら皿に盛って、スミスとフェスを付け合わせに添えたら、美味しいガンボの出来上がりや!

KB:おっ、珍しくフェス先生がまとめてくれた!


Lesson 4

今回のレッスンでは、Dr.ジョンのアルバム『Gumbo』を取り上げます。

Dr.John『Gumbo』
 Dr.ジョンはニューオリンズの白人ピアニストで、50年代から数々のレコーディングに参加しています。元々は ギタリストで、フェスのアルバム『Crawfish Fiesta』などでも素晴らしいギター演奏を聴かせており、ピアノよりも むしろギターの方がいいくらいです。50年代後期からはエイス・レコードで活動、レッスン3で取り上げたヒューイ・ スミスのクラウンズ作品にも多数参加しています。Dr.ジョン名義でのデビューは67年のアルバム『グリグリ』で、 当時はおどろおどろしい雰囲気でサイケデリックなヴゥードゥー・ロックを演っていました。

 その後72年に録音されたこのアルバムは、ニューオリンズの名曲のカバーで構成されており、ここから古き 良き時代のニューオリンズ音楽に触れた人も多いことかと思います。各々の曲についてはReferenceコーナーを参照いた だくことにして、ここではやはりフェスのカバー曲となる「ビッグ・チーフ」と「ティピティーナ」を聴いてみましょう。

 まずは、3曲目の「ビッグ・チーフ」です。  フェスの有名な62年ウォッチ録音やアルバム『Crawfish Fiesta』のバージョンとは異なり、ピアノではなく ロニー・バロンのオルガンがフィーチャーされています。ウォッチ録音の張り詰めたムードとも『Crawfish Fiesta』 での疾走感あふれるムードとも全く違うゆったりとした大きなノリに、Dr.ジョンのダミ声ボーカルが重なります。

続いて、9曲目の「ティピティーナ」です。  Dr.ジョン自身のオリジナル・ライナー、日本盤CD添付のライナー共に「フェスのオリジナルに忠実な (the version I'm playing here is pure,classic Longhair virsion)」との記述がありますが、果たしてそうでしょうか。 バンドは付けずピアノと歌のみの弾き語りですが、ピアノの左右の絡みで独特のウネリがあり、なかなか個性的な演奏 です。Dr.ジョンは、自らの著書『フードゥー・ムーンの下で』(Referenceコーナー参照)の中で、以下のように 記しています。

「彼(フェス)はピアノの前に座りティピティーナを弾いてくれる。私の一番好きな曲であることを知っていたからだ。 そんなときの彼はステージでの足踏み鳴らす(ストンプダウン)ブギではなく、まるでコンチェルトのような音を出した。 」

『フードゥー・ムーンの下で』
 フェスのそんな優雅な演奏など想像もつきませんが、Dr.ジョンがオリジナルに忠実に演奏したというスタイルは、 私達の知らないこんなフェスの演奏だったのかもしれません。

 「ビッグ・チーフ」「ティピティーナ」ともに、ボーカルを含めてのこの演奏をどのように受け止めるか難しいところ ですが、フェスに敬意を示しながらオリジナリティを求める姿勢は評価に値すると思います。

 さて、ここでもうひとつ、前述の『フードゥー・ムーンの下で』からの引用です。

「(フェスから)バンドに関して小言をくらうこともあった。『ビッグバンドでジャズか何かやろうとしているそうだな。 なんで、自分のよく知っているスタイルでやって、それを広げようとしない?知らないものは広げようがないだろうが。 頭越しに音を出してもだめなんだぞ。』こういうことに関してなら、彼はどこまでも賢かった。頭越しに音を出すという のは、つまり、こけおどしばかりで心から演奏せず、頭で音をこねくりまわしている、ということだ。こういった アドバイスは、私にとって神の祝福のようなものだった。私が、当時頭をつっこみかけていた多くの下らないことから 逃れられたのは、彼のおかげだ。」

 実際、Dr.ジョンが『当時頭をつっこみかけていた多くの下らないことから逃れられた』かどうかは疑問ですが、 彼がいかにフェスの影響を受けたか、いかにフェスの音楽、またフェス自身に敬意を示しているかが感じられます。 この深い敬愛の気持ちが、彼の音楽に大きな力を与えているのです。

 考えてみてください。自分が一番よく知っている音楽スタイルとは、どんなものですか?自分が愛する音楽には、 愛するべき理由があるはずです。どうしてこの音楽に心を奪われるのでしょうか。まずそれを知ることが、 (演る場合においても聴く場合においても)自分と音楽との関わり方を示してくれることでしょう。 知らないものは広げようがないのですから。

 ちなみに、本文に登場するニューオリンズの郷土料理・ガンボとは、おくらでトロミをつけたスパイシーなスープで、 チキンやシーフード、各種野菜が入ったゴッタ煮のようなものです。見た目は茶色でドロッとしていてあまり美味しそうで はありませんが、意外とあっさりしていてなかなかイケます。様々な文化・スタイルのゴッタ煮という意味で、 ニューオリンズ音楽をガンボと称する場合もあります。ガンボに限らず、ジャンバラヤ、ポーボーイ・サンド、 レッドビーンズ・アンド・ライスなど、ニューオリンズには美味しい食べ物がたくさんあります。最近では日本でも、 こういったケイジャン料理が食べられるところもあるようですので、興味をお持ちの方は、是非試してみてください。

 また、Dr.ジョンの作品についてはReferenceコーナーをどうぞ。

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