8、続!ニューオリンズ・ツアーガイド(2日目続き)



さて、敦子さんはその後、シーセイント・スタジオ(今は床屋さん)からカトリーナで決壊した堤防へ向かいます。

「シーセイントだったパーマ屋さんから、今度はカトリーナで欠壊した堤防の一つ、ロンドン・ストリート・キャナルの東側に行きました。
ここに先月くらいにLevee Exhibition Hall and Rain Garden ( 5000 Warrington Drive ) http://levees.org ができたのを旅行直前に知ったので。
(ここもフェス君墓地から20分くらいで歩いていけます、シーセイントとは反対側になるけど)
カトリーナの堤防欠壊についてのいろいろな資料が、野外ですが屋根付きでパネル展示してありました。」


場所はこのあたりです。



「↓この展示の向こう側の芝生の上に見えているのが決壊したロンドン・ストリート・キャナルの堤防」

photo by Atsuko Taniguchi

「パネル展示で色々学んだんですけど、自分自身の思い違い、思い込みを色々と正してもらいました。
私、ニュー・オーリンズのキャナル(運河)の堤防は市が、ミシシッピー河の堤防は国が管理していると思い込んでいて、だからミシシッピーは決壊せず、市の管理した方はずさんな工事してたので壊れた、と思っていたんです。
でも、両方とも堤防は同じく国 (United States Army Corps of Engineers) が設計管理していたと。
堤防が決壊した原因は、堤防建設時に地面に打ち込む杭の深さの計算ミスが原因だったようです。
カトリーナ級のハリケーンで上昇した水位に耐えるには、30フィートから46フィートの杭でないといけないのに16フィートの杭で建設が行われた。
それによって100万ドルの予算削減が出来たけど、その結果があの洪水だったというわけです。
カトリーナの時には、このロンドン・ストリート・キャナルと17th ストリート・キャナルの堤防は耐えうるであろうと予測されていた50%の水位で堤防が決壊したという事です。
おまけに、現在は修復されたすべての堤防ですが、再びカトリーナ級のハリケーンが来ると決壊する可能性がある程度らしいです。」



photo by Atsuko Taniguchi

計算ミスって・・・随分単純な理由なんですね。
「50%の水位で・・・」って、あまりにずさん過ぎます!

「展示場のお隣の家は、洪水のダメージがそのまま残って廃墟となっていました。」

photo by Atsuko Taniguchi

廃墟かあ・・・

「ニュー・オーリンズは市の半分は海抜より低いのですが、このロンドン・ストリート・キャナルも覗き込んでみると、周りの土地より水位の方が高いのがわかりました。」

「↓Gilmore Ave Bridge からキャナルを覗く、橋の歩道の手すりに乗っかって撮りました、良い子の皆さんは真似しないようにね。」



photo by Atsuko Taniguchi

みんな、真似しちゃダメだよ!\(^O^)/

「この堤防が決壊した辺りは、周りの家を見る限り中流の住宅地だと思うんですけど、かなりの家が再建されているとはいえ、10年経った今でも洪水の捜索隊による×印がついた未修理の家がいくつか残っていました。」

photo by Atsuko Taniguchi

ほう、赤い×印ついてますね。

「あのばつ印は世界共通で、それぞれの番号やアルファベットに意味があります。」

「外ばっかり歩き回って暑くて疲れたので、まだまだ日は高いけど、ひとまず宿の近くまで帰って、5月にぐらさんの掲示板に書き込んだ時に行った Avenue Cafe ( 1907 St Charles Ave ) www.avenuecafenola.com/ に行きました。
コーヒーとペイストリーでちょっと一息入れて、宿へ。」



photo by Atsuko Taniguchi

「この夜はセント・チャールズ通りにあるコラムズ・ホテル Columns Hotel (3811 St Charles Ave )へ、デヴィッド・ドゥーセ(ボーソレィのギター弾きさん)と、アル・タープ(元ボーソレィのベース)のアコースティック・デュオを見に。
このお二人はニュー・オーリンズに住んでいて、ツアーに出ていない時は毎週月曜の夜にここでやっています(13年くらいやってるとか言ってたかな)。
デヴィッドのソロも好きなので、ずっと見たかったんですよ。
チャージはなしですが、一応飲み物は頼みましょう。
お食事がしたければレストランから持って来てもらえます。」


ボーソレィって発音するのか・・・勉強になります!

「大人な雰囲気であろうのはわかっていたので、一応私たちも小綺麗な格好をしていきました。
ガーデン・ディストリクトにある古くてお洒落〜なホテルでの、ムサイおっさん2人のライブは楽しかったんだけど、冷房が効きすぎて効きすぎて、終わる頃には冷蔵庫の肉になってました。」


みんな、厚着して行こうね!\(^O^)/

さて、これで2日目終了。3日目、敦子さんはとうとうナインスワードに足を踏み入れます。
大変、興味深いレポートですよ〜続きをどうぞ!


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