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Corey Harris

有名人の知り合いって全然いないんだけど、コーリーくんは縁あってちょっとだけ知ってます。

95年9月の渡リンズは完全にひとり旅で、ずっとフレンチクォーター近辺をふらふらしてました。
いつものように、ミシシッピ川岸でボ〜ッとコークを飲んでいると・・・

←陽気なラスタヘアの黒人さんと知り合いました。
(これじゃ、黒すぎて顔がわからん・・・)

この黒人さんの名前は、ジョセフィ。 自称、芸術家。
で、もちろんラスタファリアン。


「私、プロフェッサー・ロングヘアーが大好きなんだけど」
「イェ〜イ、プロフェッサー・ロングヘアー!え〜ぃんとざったぁしぇ〜む〜〜・・・」
「いやいや、それはファッツ・ドミノだって」
「ん?えぇ〜と・・・ブルーベリーヒル?」
「それもファッツだよ」
「あぁ〜むご〜いんとぅざりば〜ごな・・・」
「おい、分かっててボケてるだろ!」

・・・てな感じで少し話をして、写真を送るからと住所を教えてもらって別れたんだけど、この後も手紙で連絡を取り合うようになりました。

97年4月の渡リンズ時は、連絡がとれなくて(ジョセフィの家には電話がないのだ)結局会えずじまい。

その後、ジョセフィから来た手紙にこんなことが・・・。

「この前は会えなくて残念だったけど、今度ファミリー・ブラザーがジャパン・ツアーでそっちに行くから、バックステージに会いに行って。君のことは、僕達のファミリーだと伝えてあるからね」

で、こんな(←)チラシと来日期間中の滞在ホテルリストが同封されていた。

・・・コーリー・ハリス、ん〜〜・・・知らんな。
(この時点では名前さえも聞いたことがなかったのだ)


とりあえず、音聴いておいたほうがいいかなぁ・・・と、レコード屋さんに行って驚いた。
来日記念として、国内盤(キングレコード)が2枚も出ていたのだ!
(正直、輸入盤さえあるかどうか怪しいと思ってたのに・・・)
ジャパン・ブルース・カーニバルで、BBやバディ・ガイと一緒に来日するらしい。
へぇ〜〜、全然知らなかったよ。(ごめんね、コーリー)


当時出ていた1st & 2ndアルバム。

ロバート・ジョンスン・スタイルのギターで、結構話題になってました。

2ndの『wishes to thanks』のところに、josephiの名前が。


というわけで、大阪城野外音楽堂のバックステージに会いに行ってまいりました。

本物のコーリーは、写真で見るよりずっとガタイがいい。デカイ。強そう。

カメラ持って行ってなかったから写真はないんだけど、語り口も品があって頭良さそう(実際かなりのインテリ)。間近で見たナショナルのギターが、すごくきれいで印象的でした。

97年秋の渡リンズ時、今度こそジョセフィに会わねば・・・とコーリーくんの家に電話を。
コーリーはツアー中でシカゴに行ってるらしく、奥様のKori(私が発音すると両方「コーリー」になる。発音指導をお願いしたけど、どう違うのか分からなくて、結局旦那を「コーリー」奥様を「コリー」と呼ぶことにした)がジョセフィに連絡をとってくれました。

コリーはとてもチャーミングな女性。可愛い。
「近々引っ越し予定で荷造りしてるから家は散らかってるけど、良かったら家に泊まって」というありがたい申し出に、大喜びでホテルから移動。コーリーには会えなかったけど、ジョセフィとコリーがあちこち連れてってくれて、楽しいニューオリンズ旅行になりました。ほんと感謝してます。

コリーと、愛しのフェスくんとの3ショット。
(Tipitina's uptownにて)
もちろん、真ん中が私。(な訳ねぇだろ)

どこに行っても「フェス!フェス!」とはしゃぐ私は、周りから見るとかなり奇妙らしい。


フレンチ・クオーターからミシシッピ川を挟んだ対岸の街、アルジェで撮ったジョセフィの写真。
天気がいい日は、アルジェ行きの無料フェリーが気持ちいい。


ハリス家の裏庭にある大きな木。
天気のいい日は、この木の下で御飯を食べる。


この日は、レッド・ビーンズ&ライスを作って食べました。
レッド・ビーンズ&ライスは家ごとで作り方が全く違うらしく、ハリス家は豆を煮込んだりせず炒める感じ。


では、覚えている範囲でハリス家のレシピをご紹介。

レッド・ビーンズ&ライス(ハリス家バージョン)

1、にんにくを細かくきざんで、オリーブ油で炒める。
2、香りが出てきたら、皮を剥いてきざんだトマトを加える。
3、火が通ったら缶詰めの豆(たぶん水煮)を加え、塩・タバスコで味を整える。
4、ごはんに添えて出来上がり。

他で食べたような、カレーライス風ルックス(御飯に煮込んだレッドビーンズをかける)でもなく、ガンボみたいにお米も加えて煮込むスタイルでもなく、ポークとかも入ってないシンプルな豆炒め風。不思議な味。


ハリス家の飼い猫、ピンギー。
どこの国に行っても、猫ってのはきまぐれなのだ。
(ちなみに私は犬派)



ハリス家の概観。鮮やかなブルーのお家です。 この写真は、私がニューオリンズを発つ朝(未明)の写真だからまだ真っ暗。

この1週間後、ハリス家はバージニア州にお引っ越ししました。
当時子供を欲しがっていた2人にもジュニアができたようで、コーリーのHPで写真を公開しています。
その他、Corey Harris音楽情報もこちらで。


3rdアルバム。
コーリーのギターは、バンド付きの方が向くかも。

この他、ヘンリー・バトラーとの共作『Vu-Du Menz』、2002年の新譜『Downhome Sophisticate』(私はまだ聴いてないけど、評判いいみたい)等あります。

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