8.Crawfish Fiesta (Alligator ALCD4718)
![]() The Personal is:Professor Longhair(piano/vocal),Dr.John Mac rebennack(guiter), Andy Kaslow(tenor sax),Tony Dagradi(tenor sax),Jim Moore(baritone sax) Alfred 'uganda' Roberts(congas),David Lee Watson(bass), John Vidacovich(Drums) Produced by:Bruce Iglauer,Andy Kaslow and Allison Kaslow |
79年11月、事実上フェスの遺作となるこのアルバムがニューオリンズのシーセイントスタジオで録音された。フェスのレコーディング・キャリアの集大成である。再発見後の録音はセッションとライブレコーディングがほとんどである中、よくぞこの音を残してくれたとブルース・イグロアーに感謝したい。
まず、フェスのピアノが素晴らしい。勢いで押しまくるアルバム4〜7の再発見後の他の演奏とは違い、余裕で貫禄の演奏だ。最初期に聴かれるうねる左手も絡む右手もここでは健在。この30年で左手の鍵盤使用域が随分あがってるかなぁ。 また、バンドが最高。Dr .ジョンがギターで参加しているが、これが下手なギタリストよりよっぽど良い。さすが、フェスの演奏を知り尽くしたDr.ジョンならではの好サポートだ。Dr.ジョンはピアノやめてギタリストになったほうが絶対いい。ここまでバッキングに徹することができるギタリストはなかなかいない。 更に、ホーンアレンジが秀逸。テナー2本にバリトン1本だが、絡みが抜群で音もいい。 フェスの演奏は左手があまりに力強くグルーヴをつくり出す点から、さほどベーシストの必要を感じない程なのだが(リズム大国ニューオリンズに、名ドラマーに比べて名ベーシストが圧倒的に少ないのはそのせいか?)、ここでベースを弾くデビッド・リー・ワトソンは地味ながら良い演奏。 とにかくスタジオ中が愛情で溢れているかのよう。プロデューサーのブルースは、10曲目の「ボールド・ヘッド」で楽しさの余り、スタジオに乱入して一緒に「ぼーーーへぇえーー!」とコーラスをつけたというエピソードが残っている。 そしてこの素晴らしいレコーディングの2ヶ月後、アルバム発売日前日にフェスが急死するのだ。 |
2012年、リマスター音源に未発表のボーナス・トラック“River’s Invitation”(Percy Mayfieldのカヴァー)を加えて180gのアナログ盤で限定発売されたアルバム。ブルース・イグロアの手に寄って再度リミックスされた音は、更に奥行きがあり、華やかなサウンドになっている。ボーナス・トラックも、オリジナルに大きく手を加えたフェスらしいリフが効いていて必聴。
ちなみに、CDでは発売されていないが、DL販売でデジタル音源も購入できる。 既に持っている人も、買い直す価値は充分にあります! (←左がアナログ盤、右がDL用) |