Those Lonely Lonely Night: 50's Special Collection/ Earl King(P-Vine PCD-2478)
thanks!こちらの画像は、スカンクちかのさんに御提供いただきました。ありがとうございました! 1.A Mother's Love 2.I'm Your Best Bet,Baby 3.What Can I Do 4.'Till I Say well Done 5.No One But Me 6.Eating And Sleeping 7.Sittin' And Wonderin' 8.Funny Face 9.Those Lonely Lonely Nights 10.My Love Is Strong 11.Little Girl 12.It Must Have Been Love 13.I'll Take You Back Home 14.Mother Told Me Not To Go 15.Is Everything Alright 16.Those Lonely Lonely Feelings 17. You Gonna Fly High 18.Well' O Well' O Baby 19.I'll Never Get Tired 20.Everybody's Carried Away 21.Buddy It's Time To Go 22.Don't You Know You're Wrong 23.Everybody Go To Cry 24.Darling Honey Angel Child 25.I Can't Help Myself specialty54 ̄55 ace55 ̄59 アール・キング50年代編集盤。 1〜8が54〜55年のスペシャリティ録音で、9〜25が55〜59年のエイス録音。 個人的には、この変なギターよりもフォンキーな歌い回しの方に魅力を感じる。21みたいなつまらない曲も、アールが歌えばこんなにフォンキーになってしまうのだ。また、ヒューイ・スミスのところで腕を磨いただけあって、センスの良さを感じるソング・ライティングも突出している。ただ、この人が書いた曲はいい曲だらけなのに、とにかく歌うのが難しいのだ!(と思うのは私だけ?) フェスのピアノを聴き慣れている私には、2のようなベースとユニゾンしないピアノの左手が新鮮に感じる。4のようにパーカッシブなドラムとピアノも、フォンキーで素晴らしい。6のバリトンの音なんか、なんともコミカルで、あちこちにクラウンズの影響が垣間見える。(てゆうか、バックはクラウンズ?)私はジェイムズ・ブッカーが大嫌いなんだけど(オカマだから嫌なわけじゃなくて、つまらんピアノのくせにビラビラ弾きまくるのが気に入らん)、曲によってはヒューイ・スミスと区別がつかない演奏してる時もあるなぁ。 ともかく、去年(01年)の来日ステージは、演奏力はともかく久々に聴きに行って良かったと心から思えるものでした。へたうまな歌も下手くそギターも、あのままです。アールくん、長生きしてね。 |
Cresent City Bounce(東芝EMI TOCP-8428)
Lee Allen 1.Creole Alley Archibald & His Orchestra 2.Stack-A-Lee(Pt1) 3.Stack-A-Lee(Pt1) 4.Ballin' With Archie 5.Shake,Shake Baby 6.My Gal 7.Little Miss Muffet 8.She's Scattered Everywhere 9.Cresent City Bounce James 'Sugar Boy' Crawford 10.I Don't Need You 11.Morning Star 12.She's Gotta Wobble When She Walks 13.You Gave Me Love Lee Allen 14.Rockin' At Cosmo's Barbara George 15.I Konw(You Don't Love Me No More) 16.You Talk About Love Prince La La 17.She Put The Hurt On Me 18.Gettin' Married Soon 19.Come Back To Me Earl King 20.Trick Bag 21.Come On Pts1 & 2 22.Love Me Now 23.The Things I Used To Do 24.Something Funny 25.Always A First Time 26.We Are Just Friends Lee Allen 27.Scuttlebutt ピーター・バラカン監修の、50年代〜60年代初頭ニューオリンズR&B集。アール・キングは60〜61年のインペリアル録音(20〜26)が収録されている。個人的には、エイス・スペシャリティ時代よりバーソロミュー楽団をバックにしたこの頃の音のほうがフォンキーで好きだ。ミーターズもカバーしている(出来はひどい)20『Trick Back』は、歌もギターも文句なくかっこいい。このドラムがまた素晴らしくて、クールなスネア・ワークと絶妙なロールのかませ方はアール・パーマーを彷佛とさせる。これ、アル・ミラーかなぁ?それともチャールズ・ウィリアムスかジョン・ブードローかなぁ?・・・と思ったらロバート・フレンチだった・・・(あぁ・・・分からん・・・)。こうやって聴いていると、ニューオリンズのドラマーはみんな結構似てて区別がつかない。みんな器用なのね。ジェイムズ・ブッカーのピアノも、ここではなかなかいい。 また、フェスのハウスパーティ&バトンルージュでも演っているジョージ・デイヴィスのベースが、ものすご〜〜〜くかっこいいのだ!かっこよすぎるのだ!26のルーズなホーンも心地よい。ここでトランペットを吹いているWardell Quezergue(どう発音すればいいのか分からん)は、確かウォッチのビッグチーフでホーン・アレンジした人だったと思うのだが、なかなかキレる人だ。この録音を聴くと、ファンクの父はフェスとアール・キングだったと確信できる。 さて、アール以外の録音も珍しいものが多いので少し触れておきます。 1、14、27のリー・アレンはリトル・リチャードのバックやフェスのアトランティック録音でお馴染みのテナーサックス奏者。14でのテナーとバリトン(こちらもフェスのアトランティック録音で吹いているレッド・タイラー)の絡め方も絶妙。 2〜9のアーチボルドは、スタッガ・リーで有名なラグタイム・スタイルのピアノ弾き。とにかく、つまらん。4はビッグ・メイシオのパンチがないバージョンって感じ。こういうのを聴くと、この時代のフェスのかっこ良さは群を抜いていたことが分かる。 10〜13のシュガーボーイは、ジャコモ(アイコアイコの原曲)のヒットで有名。この曲だけでもってるシンガーだ。12と13は、孫のダヴェル・クロフォードが2ndアルバム(くだらないスタンダードジャズ演ってるローカル盤を1stとすると)でカバーしている。 15、16のバーバラ・ジョージはネヴィルズのカバーでお馴染み『アイ・ノウ』のおねぇちゃん。バンドがいいから2曲くらいなら可愛くて聴けるけど、フル・アルバムはかなりキツイ。 17〜19のプリンス・ララは、名前が笑えるけど実はウォルター・ネルソン(フェスの50年代録音でチューニングはずしまくりギターを弾いたパプース)の弟さん。ピーター・バラカンさんの解説によると、バーバラちゃんに歌唱指導するララの歌を聴いたプロデューサーが、急遽ララで録音することに変更したとか。この判断は、まさに正しい!ちょっとクリス・ケナーを彷佛させる『あほあほフォンキー』スタイルのボーカリストは、私好みにジャストなのです。はまってしまいました。 ちなみに、1、10〜14、27のドラムがアール・パーマーで、15〜19がジョン・ブードロー、20〜26がロバート・フレンチ。んー、やっぱり区別がつかん・・・。 |